「今は客が損するだけ」大手ハウスメーカーから独立した設計事務所が訴える“これからの家の買い方”

「価値の残る住まい」づくりを提案する設計・施工事務所、バウハウス株式会社

「今の建築業界には、資産にならない家を買うスキームしか存在しない」。

そう語るのは浅井将太さん。新卒として大手ハウスメーカーに入社し、以来10年間営業や設計部門などを渡り歩き優秀な業績を挙げ、管理職に上り詰める過程で建築業界のあらゆる部分を見てきたからこその言葉。

浅井さんは自ら設計・施工事務所、バウハウス株式会社(埼玉県さいたま市)を立ち上げ、現在の家の買い方に楔を打つべく、独自の「価値の残る住まい」を提案している。

曰く「バウハウスは10万円かけて11万円になるものを提案する」。

果たして、その真意とは。

「価値の残る住まい」の設計・施工だけを担うのがバウハウス流

浅井 将太(あさい・しょうた)/バウハウス株式会社/建築設計・デザイン、内装設計・デザイン、一式工事ほか

–バウハウスのお仕事を教えてください

浅井将太(以下、浅井) 注文住宅の設計・施工がメインです。設計・デザインは主に私が行っていますが、一部CADに起こす部分は外に出している状況です。施工の部分は個人事業主の協力業者さんを外注しています。また、宅地建物取引士の資格も持っていますので、土地の仕入れから、造成もやっています。

–仕事はどのように請けることが多い?

浅井 ほぼ紹介です。仕事で繋がった人の知り合いの社長さんなど、BtoB的入り口からBtoCに変わる形がほぼ100%に近い。エンドユーザーさんから直接というのは少ないと思います。中にはクラフトバンクさんで募った業者さんもいますよ。

私が提唱する「価値の残る住まい」につながらない家づくりは、お断りしています。なぜなら、それは他社さんでできる家づくりですから。私はこのコンセプトで成功できると信じているので、それに沿わない家づくりをやる意味がないと思っています。

管理職に上り詰めた大手ハウスメーカー時代

–バウハウスを起業する前はどんな仕事をしていた?

浅井 大手ハウスメーカーに10年勤めていました。デザイナーとして坪150万円くらいの建築を作っていました。

新卒で入り最初は、人事などのバックオフィス、そこから営業、デザイン、また管理職で営業に戻ったりという感じでした。最終的には展示場を作ったりもしていましたね。

もともと自分で起業するつもりでいたので、私にとってはそのための勉強期間の10年だったかもしれません。

–独立後も大手での経験は生きている?

浅井 バウハウスでは、それと同程度のクオリティの住宅を多くのお客さまの手元に届く形、適正価格で提供するというところにこだわっています。さすがにハイクオリティーでローコストとまではいかないですけど。

状況の変化に対応できる家の買い方を提案

「価値の残る住まい」づくりを説明する設計・施工事務所、バウハウス株式会社の浅井将太さん

–バウハウスの「価値の残る住まい」とは?

浅井 私は世情として、良い家の判断基準、評価基準が整っていないと思っていまして、そんな中で「良い家って何ですか?」と問われたとき、私の経験の中での解りやすい尺度が「資産になる」ということでした。

この考え方は前職のころから変わっていないのですが、そこに私なりのプラスアルファを加えたのが「価値の残る住まい」。端的に言うと「バウハウスは10万円かけて11万円になるものを提案する」ということです。

「価値の残る住まい」になる土地選びから提案します。

–「価値の残る住まい」を提案する理由は?

浅井 終身雇用はとうに終わっているのに、そんな制度に紐づいた35年ローンという借金地獄で家を買うという商慣習だけが残っていることが問題だと思うからです。

例えば、移動を伴う転職や転勤の機会があったとして、それって言い換えれば今後の人生のチャンスでもあると思うんですけど、家を買ったことが理由でそれを選べないのっておかしいですよね?

私は家の買い方も、状況の変化にフレキシブルに対応できるような買い方でないといけないと考えています。そしてこの先、住宅産業はこのようなモデルになっていくとも思っていますね。

もし「価値の残る住まい」に住んでいれば、そこを売却や賃貸に出すことで資産は増やせる。そうすると別の土地に移動して、マンションを借りたりすることにもためらわないで済むようにしてあげられると思うんです。

私はこれまでに200軒以上家の販売に携わってきましたし、前職でもたくさんのお客さんの情報に触れていましたので、どんな希望、目的でどういう家を購入したら、どういう資産価値になりやすいかの知見があります。

その中で、絶対的に言えることとしては、家庭の奥さんの協力無くして、「価値の残る住まい」づくりの話はできないということですね。

施主の意向を否定して「あなたにピッタリな家づくり」を追求

–なぜ、そのような家の買い方を提唱しようと思った?

浅井 今の建築業界には、資産にならない家を売るスキームしか存在しないので、行けると思いました。

どういうことかと言うと、もともと予算が潤沢ではない人は、地価の高い土地は買えません。そこで地価の高い土地を買えない人が辿り着くところは、手の届く範囲の土地に高い注文住宅を建て、結果として資産にならない家になるか、地価の高い土地に建売の資産にならない家を買って損しているかのどちらかです。

これだとお客さんは幸せじゃない。

ほとんどのお客さんが買う家って、それぞれの至極の1軒なんです。

でも、総合住宅展示場には各ハウスメーカーなどが予算をかけて作ったナンバー1クラスの家が20数棟建っています。

お客さんは見るのは初めてにして、究極の1軒を選ぶ。人生で1度きりの買い物なんて、失敗する確率が高いに決まってるじゃないですか。

人は迷う生き物です。そんな人たちに、「あなたにピッタリな家」を話を聞いて整えるのが私の仕事。むしろ、それを提案できてこそ本当の建築屋さんです。

–例えば、どのような提案をする?

浅井 よく「あの街に住みたいから」という憧れだけで土地を選ぶ人もいますが、私は憧れ・願望だけで場所を決めるのは危険だと説明させてもらいます。

オーダースーツで「Lがほしい」と言っても、採寸してみてMだったらMサイズがその人の最適になるというのと、家づくりもイメージとしては変わりません。

私はお客さんに合った提案をしたい。人の成長・変化に合わせて、お客さんの住まいを提案し続ける会社でありたいと思っています。

「良いものを作っていくことだけにフォーカス」

今後の展望を語る設計・施工事務所、バウハウス株式会社の浅井将太さん

–今後人材を採用する予定は?

浅井 私は拡販にはあまり興味が無く、お客さんと向き合ってちゃんと良いものを作っていくことだけにフォーカスしていますので、現状人は揃っていて、近々には考えていません。

しっかりとしたモノを作ってくれる人を増やすために、先々では採用していこうとは思っていますけどね。

–今後の目標を教えてください

浅井 「価値の残る住まい」を提案し続けることで、会社が利益を上げたという結果を残しにいきたいですね。

今のビジネススキームをしっかり固めにいきつつ、直近ではショールームを作ることが決まっているので、至極の家を建てたいと思います。

これからは5Gの時代ですから、私は常にそのことを考えていますよ。予想以上のことが、これから起きてくるので、努力を続けないと時代に置いてかれてしまうと思っています。

[企業情報]

社名/バウハウス株式会社

https://sustina.me/company/662368

本社所在/地埼玉県さいたま市大宮区東町2-136-5

対応可能職種/建築設計・デザイン(材工), 内装設計・デザイン(材工), 設備設計(材工), 施工図(材工), パース(材工), 建築一式工事(材工), 内装一式工事(材工), 設備一式工事(材工)

対応可能エリア/全国

 

詳しくはこちらをクリック