タンス屋がアート志向の「尖った内装工事会社」に変貌したワケ

内装施工はアートと感性が強み

アート志向の路線を進み、他社との差別化をはかっている、珍しい内装工事会社がある。

埼玉県所沢市の株式会社吉村(YOSHIMURA FURNITURE CO.)だ。

代表の吉村久朋さんは3代目。先代までは家具屋だったが、久朋さんが家業を継いでから内装業に乗り出した。

久朋さんは学生時代にグラフィックデザインを専攻していた。そのため、アート色の強い内装を手掛けるようになった。

しかし、なんでもオシャレ路線を目指しすぎて、やや建設業をハミ出し気味らしい。たしかに、オフィスの壁一面に、カート・コバーンのポスターを貼っている点からも異彩を放っている。

YOSHIMURA FURNITURE CO.は、どんな個性を持った内装工事会社なのか。吉村社長にインタビューしてみた。

リアルな海外の空間を再現する内装へのこだわり

吉村久朋(よしむら・ひさとも)/株式会社吉村(YOSHIMURA FURNITURE CO.)/内装一式工事(材工)
吉村久朋(よしむら・ひさとも)/株式会社吉村(YOSHIMURA FURNITURE CO.)/内装一式工事(材工)

–YOSHIMURA FURNITURE CO.のお仕事内容は?

吉村久朋(以下、吉村) 私は3代目なのですが、もともとの家業は桐箪笥屋でした。しかし、大手の低価格の家具店が出てきたこともあって、私が事業を継いでから内装業も始めました。

最初はオフィス家具の代理店をやっていたことから、レイアウトの相談などの話が入ってきていたので、内装工事を手がけるようになったという流れです。

今は住宅・店舗・オフィスなどあらゆる方面に対応させてもらっています。一次請けが多くて、デザイン性や収まりの部分で信頼をいただいています。施工管理は社内に3人、今は内装一式、施工管理を中心に、一部設計業務なども受けています。

–YOSHIMURA FURNITURE CO.の強みは?

吉村 私は美術学校でグラフィックデザインを勉強していました。それもあってアートがすごく好きで、特にヨーロッパの建築とかファッション、アートには関心が強く、海外のような空間創造がYOSHIMURA FURNITURE CO.の強みです。

日本では向こうの流行を取り入れたデザインも多く見かけますが、私は現地に行く機会にも恵まれて、リアルな流行を知っているので、本物のアドバイスができます。トレンドのマネではなくて、リアルを再現してあげる。一歩先にいってあげると言う感じですね。

「オシャレさ」は内装空間づくりだけに留まらない

株式会社吉村のオフィスに飾られていたTシャツ

–オフィスにはたくさんのTシャツやアーティストのポスターが飾られていますが、これはどういう意味が?

吉村 弊社が日本総代理店として、ブランド運営をさせてもらっている欧州発のアパレルブランド『ONE・T・SHIRT』(https://www.onetshirt.eu/)にちなんだものです。セレクトショップなどに、商品を卸しています。

–おしゃれな内装工事例は、他社との差別化につながっていますか?

吉村 そうですね。決して安売りできないような提案が多いかもしれませんが、やっぱり金額ではなく、内容の勝負ですね。デザイナーさんには海外嗜好な人も多いので、そういう人たちと上手く海外空間を再現しています。

ただ、海外のデザイン建具は意外と安いものが多いので、そういうものを使ったりして工夫しています。むしろ日本人デザイナーの建具の方が高いことも多いですから。

–協力業者さんもおしゃれな感覚を共有できる方が多い?

吉村 結果として、そうなっています。お互いがそれを求めているのだと思います。「尖った内装が好きです」みたいな(笑)。

そもそもフィーリングが合わない人からは、お声が掛かっていない気がします。これまでも特に基準を持って業者さんを選んできた訳ではありません。

–今後、YOSHIMURA FURNITURE CO.はどうなっていきたいですか?

吉村 現状維持ですかね(笑)。ほかには全然違う業界もチャレンジしたいなって思っています。

[企業情報]

社名/株式会社吉村 YOSHIMURA FURNITURE CO.

https://sustina.me/company/653813

本社所在地/埼玉県所沢市東町20-10

対応可能職種/内装一式工事(材工)

対応可能エリア/全国