左官の魅力を聞いてみた!「奥が深い!難しければ難しいほど、それができるか挑戦するのが好き」

さまざま作業がAI化されるのではないかと懸念される建設業。だからこそ、相反して手作業ではないとできない仕事にも注目が集まっています。そんな仕事の1つでもある左官工事を行ない、ブランドショップなど、要求の高い施工もこなしてきた株式会社クレアーレの代表・安井啓介(やすい・けいすけ)さんに、左官の魅力と左官工事業者の実態について直撃しました。

人の育て方へのこだわり

–起業・独立のきっかけはどういうところだったのですか?

「自分でやりたい」というのが一番でしたね。どの道左官なので、社員として雇用されていても、自分で起業していても、工事の内容や、やること自体は変わりません。お客さんに、「良い」と思ってもらえる商品を提供する、それだけです。ただ人の育て方に関して、前職と考え方が違いました。

–どのように違ったのですか?

会社なので、当然利益をあげることは必要です。その上で社員は、8-18時まで働いてもらう形が一般的。でも、私はやることをやれば、15時上がりだろうと、16時上がりだろうと問題ないと思っています。雇用されている人間も、頑張れば早く終わるとわかっていれば頑張る。なので、時間で働いてもらうのではなく、一日のノルマのしばりで働いてもらう方が良いかなと。

–社内の労働環境を整えることは独立の上でも大事にされていたと?

もちろん時給で働いている人なら違いますが、建設業界では日当制が一般的です。なので、社員が、遊ぶ時間を含む仕事以外の自分の時間を作るにはどうしたら良いか、働く環境を整えたいと思っています。逆に言えば、この方法だと、当然1日のノルマまでいかなければ、夜20時まで残らないといけないかもしれません。どちらが良いかは、自分次第になる考え方だと思います。

–雇用されている方からすると技術を磨く原動力になるんですね。社員さんはどのような方々なんですか?

一番若い社員で18歳、女の子です。あとはベトナム人が2人と、30代の日本人が1人です。

–女性の方がいるんですね。体力面の差など、男性だけを管理するのとは違ってきそうですね

やはり女性と男性では体力や力の違いがあるので、考慮はしています。例えば、重いものを運ぶといった業務は減らしていますね。とはいえ、塗るのに力は関係ないので、力仕事しない分は塗り作業でカバーしよう、という形に、特性に合わせて指導しています。

左官の魅力は、自分の力を試せること

左官の魅力を語る株式会社クレアーレ代表・安井啓介さん

–左官の仕事を20年されているそうですが、ほかの仕事をしたことはありますか?

17歳から左官をやっています。それ以前の、15歳・16歳の時に、バイトをしたことはありますけど、建設業以外は知りません。

–様々な職種がある中で、左官の世界に飛び込んだきっかけは何だったんですか?

中学校の時に、同級生の祖父が左官屋をやっていて、バイトの経験がありました。もともと高校に行く気がなくて、卒業したら職人になることは決めていたんです。何の職人になるか、全然決めずに色々やってみたところ、左官屋にたどりつきました。

–左官屋のどういう点がフィットしたんですか?

これは口で伝わるかはわかりませんが、奥深いというか。今は、色々なことが機械でできるじゃないですか。そんな中で、左官って自分の手でやりますよね。一見左官職人の作業を見ると、簡単そうに見えるかもしれません。でも、平らにするのって難しいんです。難しければ難しいほど、それができるか挑戦するのが好きで、それが一番の決め手でした。

お客様が喜んでもらえる商品を作れた時が一番うれしい

仕事で嬉しかった瞬間を語る株式会社クレアーレ代表・安井啓介さん

–仕事をしている上でのやりがいや嬉しくなる瞬間は何ですか?

左官職人に限らずですが、お客さんに喜んでもらえた時や、仕上がりをほめてもらえた時は、やってて良かったと思います。お客さんに気持ちが伝わった瞬間と言いましょうか。

–お客さんの反応をとても大事にされてるんですね

はい、どんなに綺麗に仕上げられたとしても、お客さんが喜ばなければ、自己満足です。喜んでもらえる商品になった時が、一番嬉しい。今は、内装全般の工事もしていますけど、ベースはお客様第一。うちに頼んでよかったと思ってもらえるものを作ることを大事にしています。

–そうなると、やはりリピートのお客さんも多いんですか?

そうですね。それで成り立っています。新規のお客さんを開拓しようとしても、既にお付き合いのある左官屋さんがいるはずですから、その左官屋さんを押しのけて工事案件を取るのは難しいです。もちろん、一度工事の発注をしてもらえたら、そこからお付き合いを替えていただけることはあります。

博多でもお仕事をされたりもされるのだとか?どういう経緯で依頼を受けるのでしょう?

有名ブランドやチェーン店など、ある程度の大手になると、指定の業者(元請け)がいたりするんです。そこ本社が東京だと、博多に支店を出すケースなどは、東京から博多まで工事業者を呼ぶことになるのがほとんどです。信頼関係が既にあるわけですから。ブランド店などの工事案件は、お客さまの仕上がりに対する目が厳しい。そして、工事のやり直しは高くつきます。元請けさんはそうならないように、すでに実績のある間違いのないところを使いたいようです。

社員教育では、人としての基礎を重視している

–ほかに御社で気を付けていることはありますか?

服装にしても、頭髪にしても、気にしていません。うちの場合、基本的に現場にお客さんはいないので、社員の見た目より工事の仕上げがきれいかどうかの方が、ずっとお客さんにとっては大事ですよね。各現場ごとにルールもあるので、それを守らせることは重視しています。

–なるほど。確かにお客さまとの接点は少ない

また、当たり前ですが挨拶。そういう基礎的なことはきちんと指導します。その方針が合わずにうちの会社をやめるなら、やめてもらっていいと思っています。どこの会社に行っても挨拶や返事は大事なので、うちの会社をやめても、次の仕事に活きるような指導を心がけています。

ベトナムで語学を教えたい

将来展望を語る株式会社クレアーレ代表・安井啓介さん

–今後事業拡大は考えていますか?

どうしてもってほどじゃないですが、チャンスがあればもちろん。会社をでかくしたいという願望もないし、その一方で、工事をする人間が潤わないと業界が盛り上がらないとは思っているので。それだけですよね。自分だけ利益を取るようなことはしません。

–では、新たにやってみたいお仕事などは?

ベトナムで仕事をしてみたいですね。弊社でも外国人実習生を抱えているのでわかるのですが、ベトナムで日本語教えてるのもベトナムの人なので、日本で使う日本語と違ったりします。結局、ベトナムで教わっても、使える日本語は半分にも満たない場合もあります。だから、教えているベトナムの先生の方を教育していきたいと思っています。例えば、用途にあった日本語の教え方を教えるなどです。

–それは安井さんだからこそわかることかもしれません

3年経ったら外国人実習生は帰ってしまいますから。帰ったら日本語学校の先生をやりなよという感じで送り返してあげて、日本で勉強したことを財産に、良い仕事に就けるという循環を作ってあげられると良いですよね。

–左官の奥深さ、左官工事業者が考え方の一部を垣間見ることができました。本日は、お忙しいところ、インタビューに応じていただきありがとうございました

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取材対象

安井 啓介/株式会社クレアーレ代表

■企業データ

社名:株式会社クレアーレ

本社所在地:〒 352-0016 埼玉県新座市馬場2-7-9

従業員数:5名

事業内容:軽鉄・ボード, 塗装, 防水・シーリング, 左官, ブロック・タイル・レンガ

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