ヴィーガンスウィーツに内装工事!!建設業に囚われず、建設業に真面目な内装業者!

少人数の会社でありながら、建設業に飲食などさまざま業態を手がける株式会社ism(イズム)。そんな一風変わった建設業者の仕事について、詳しく話を聞いてみた。

「事業の柱の1つ」が建設業

『建設業者には熱い人が多い』。このところ、サスティナ通信や活用事例でインタビューをすることが多い筆者にとって、それは身を持って感じているところなのだが、だからといって『必ずしも建設業に熱くなければ、やってはいけない』というものでもない。そんなことを感じさせられた面白い“内装工事をやっている会社”こそが株式会社ism。

東京都練馬区を拠点とし、内装の施工と施工管理を行なっている同社の代表取締役を務めているのが佐々木さんだ。元々、建設業に持っていたイメージもあってか、冒頭の熱さというのは建設業を始めるためのある種「通行手形」のように感じていた部分もあったのだが、同氏は表面的にそんな様子を微塵も見せることはない。

文章が紛らわしくなってしまい恐縮ではあるが、一つ註釈を入れるとするなら、決して“熱くない”わけではない。建設業に熱いのではなく、ビジネスに熱いと言うのが正しい表現だろう。佐々木さんに株式会社ismの事業内容を最初に質問しすると意外な言葉が返ってきた。

「今は界壁事業と内装改修事業を中心に“建設の分野は”やっています」。そう『建築の分野は』なのである。そしてこう続ける。

「飲食業もやっていますよ。ヴィーガンスイーツ事業ですね。それとバイクを通じて、社会貢献するというコンセプトの事業も」

普段、土の香りが漂うような現場にまつわるような温度高めの話を聞くことが多いため、一瞬戸惑ったのも事実。ましてや、ヴィーガンスイーツ(簡単に言うと、健康的なスイーツらしい)などと、おしゃれ感すらちらつくようなワードに、筆者は馴染みもない。この人が今まで話を聞いてきた人物とは一線を画する、そう理解するのにはこの第一声だけで十分だった。

事業について説明する株式会社ism代表・佐々木さん

株式会社ismの「i」「s」「m」の頭文字にはそれぞれ、以下のような想いを込めているという。

「アイデア・スピリット・ミッションでism。自分で発想してやってみることを大事にしています。会社を、PDCAを自分でできる人間のあつまりにしたいんですよね。だから商売は縁があれば何でもいいなって思ってます。今は絵の販売がしたいなー。何屋さんってのは決めてないですね」

こんな物言いからは「キチンとしていない会社なのでは?」などと誤解してしまう人もいるかもしれない。しかし、そんなことはありえず、締めるところは締めている。ちなみに、サスティナ会員でもある同社は協力業者を求めることもあるため、会社選びの基準を聞くと、当然真面目。

「約束を守ることです。ここだけ。一番大事ですよね。約束とは、工期・金額・モラル・品質に関わることすべてです。技術があるというのは当然ですけど、約束を守る人であることが一番大事です」

それは建設あるあると言うのも語弊はあるが、以下のような経験もしているからこそ。

「実例で言うと、先の年末年始に新宿の病院の工事をやったんです。忙しい時期なので、かなりスケジュールはタイトでした。そこで初めてお付き合いする協力会社さんが、「やれる」というお話だったので依頼したのですが、実は技術的にやれなかった。もし工期に間に合わなかった場合は、損害賠償や裁判だったりの二次災害にも繋がる話なので、とても大変でしたが自分たちでぎりぎり終わらせましたね」

内装はもともと「想い入れが強くない」から選んだ

そんな佐々木さんはなぜ、建設業界で仕事をするようになったのかを聞いてみたが、その経緯も面白い。

「元々は美容師をやっていたんです。19歳で、専門学校を出て美容師をやってました。結構トントンとステップアップして天狗になってて、23歳で独立したくなりました。お金を稼いでモテたかったんです(笑)。髪を切るのが好きだったので美容師をやっていたんですが、バーなども展開したくなって会社を作りました。それが24歳の時でしたね。次の年にもう1店舗美容室も作ったりも。でも、自分の性格上、好きなこともいつかは飽きちゃいますし、飽きた時はすごくやめたくなっちゃうんです」

賢明な読者でなくともお気づきの通り、今のところ一切建設業の話は出てきていない。

「僕の性格上、事業を興しても飽きてやめてしまうとなると、お付き合いする人もいる訳ですから当然良くない。それならば、はじめからそんなに思い入れが強くないことをしよう、そう思って選んだのが建設業の仕事です。当時の有限会社は29歳の時に売りました。そのあと一瞬バックパッカーになって、戻ってきてから大規模改修工事の会社に入社させてもらい、現場監督業を勉強させてもらいました。それで、2年後にその会社を、訳あって買い取ったんです」

意外すぎる事業選択。だが、ビジネスへの熱があったから、買い取った会社はその後合併し、内装含む改修工事全般に及んだ。

「会社の規模が大きくなったので、いろいろできることも増えました。その会社ではできる限りやってみたら、年間10億くらいの売上を立てられたけど、365日気が抜けない日々になっていました。プライベートも鑑みると、幸せじゃないなと思いがあって、結局その会社からも離れることを選んだんです。そこで新しく作ったのが現在のismになります」

続く話を聞いて、先述のような想いの末に立ち上げた会社だからこそ、自分の思想が存分に反映されていると感じた。本人の言葉はこうだ。

「働く時間が自由で、お金もそんなに心配なくて、好きな時に働ける状態。なので、1事業部売上2億円くらいが理想です。(以前と比べて)片手間にできるからです(笑)。自分も含め結果重視で、ちゃんと出せているなら働き方にもうるさくは言わない。逆に出来ていない時は求めますけど(笑)」

そう言って笑みを滲ませた。

事業としての柱は業界限らず10個あると楽しそう

事業展望を語る株式会社ism代表・佐々木さん

そんな佐々木さんに株式会社ismでの、今後の目標を聞いてみる。

「先のことはわからないけど、事業としての柱は業界限らず10個出来たら楽しそう。それぞれの事業部のトップが横軸展開して豊かになれたら最高ですね」

建設業界でも、元々はクロス職人から始まって、他の工種などの施工もできるようになりながら、事業を拡大していくというケースはよく聞く話。ただ、ここまで業種にとらわれずにチャレンジしている人物はそう多くない。もちろん、勝手知ったる同じ業界内で、柱を増やしていくほうがビジネスを拡大していく上で、確実性があるのは言うまでもないこと。

その上で、株式会社ismの佐々木さんの話からは「だからと言って固執する必要はない。視野を広く持ってチャレンジするのも悪くないよ」、道の先でそうアドバイスをくれている。そんな印象を受けたインタビューだった。

取材対象

株式会社ism代表・佐々木 信(ささき・まこと)

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