「現場監督が大変なのは分かってる」その上でクロス職人が望むこと

クロス職人は現場監督にどんなことを望むのか

現場監督と職人の間に認識の齟齬が発生し、荒っぽいやり取りが行われたりするのは、建設工事中の現場でありがちな光景。

現場監督との揉めごとや衝突を避けるために、職人はどういうことを心がけているのだろうか? そして職人は現場監督にはどんなことを望んでいるのだろうか?

クロス工事などを下請けとして請けることが多いという株式会社ギルドで、職人として働く渡邊望さんに率直な意見を聞かせてもらった。

下請けから元請けへの転身を目指すクロス工事会社

渡邊 望(わたなべ のぞむ)/株式会社ギルド勤務/クロス職人歴5年/福島県出身
渡邊 望(わたなべ のぞむ)/株式会社ギルド勤務/クロス職人歴5年/福島県出身

–株式会社ギルドはどのような工事会社ですか?

渡邊 もともとは、クロス職人が中心となって仕事を始めた会社になります。そこから徐々に床の貼り替えの仕事などを受けられる会社になっていっているところです。会社は今年で6期目に入りました。

–主に、元請けと下請けはどちらが多いのですか?

渡邊 たまに元請けで仕事をすることもありますが、今はほとんどが下請け工事ですね。知人のクロス職人さんから現場を紹介をしてもらうことが多いです。ほかにも電気工さんから紹介してもらったり、主に既存の繋がりから仕事をいただくことが多いです。

全国を飛び回って知ったクロス張りの魅力

クロス職人の奥深さやりがいを語る渡邊さん

–クロス職人歴は?

渡邊 自分は未経験からクロス職人を始めて5年になります。会社には歴10年というクロス職人もいますので、自分の5年はまだまだ経験としては短いですね。

–どのようにクロス職人の技術を身につけていきましたか?

渡邊 最初は誰でもできる現場でのゴミ拾いからでした。そこから先輩の仕事を見て、気になるところは聞いたりして教えてもらいました。その後は、現場に入って、練習、失敗を繰り返しながら経験を積んでいきました。

–5年のクロス職人歴で仕事を辞めたいと思ったことはありますか?

渡邊 何もわからない最初のうちはありましたけど、今はそんなことはないです。楽しいかって言われるとどうなんでしょう……(笑)。

–仕事をしていて良かった経験などは?

渡邊 地域の特徴が出る現場に行ったりする時は勉強にもなって面白いです。以前、北海道のホテルの改装工事の仕事をやったのですが、現地は氷点下で寒いじゃないですか。そしたらクロスの糊が凍っちゃって、貼ったそばから剥がれてくるんです。その時は暖房器具で温めながら作業をしました。床の貼り替えの時も寒いと硬くなるのでやりづらいこともあります。

クロス職人が困ってしまう現場監督とのコミュニケーション

現場監督とのコミュニケーションの重要性を語る渡邊さん

–元請けや現場監督によって仕事のしやすさに違いはありますか?

渡邊 ありますね。現場監督さんがはっきりと指示してくれない時はやりづらいです。こういう風にクロスを貼ってほしいって言われて張ったのに、あとで違うと言われたり(笑)。

工程や指示がグダグダだったりすると、せっかく現場に来たのに作業ができずにほぼ一日が終わることもままあります。

元請けさんと、現場監督さんの連携ができていないときは一番困ります。やりづらい現場監督さんだったときは、次に同じ会社から工事の依頼があっても見送ることもあります。

–やりづらい現場はどう乗り切る?

渡邊 ある程度は我慢というか、しょうがないと思っています。僕らクロス職人も現場監督さんが大変で、全部を細かく見ることができないことはよくわかっているので、現場の他の職人さんと現場監督さんも交えて、頻繁に話し合いながら課題を解決していくようにしています。

ただ、現場の知識のない監督さんは、どうやっても1日で終わらない作業を、「工期が今日までだから、絶対今日までに仕上げて」なんて指示してきますから大変です。

技術的な理解があって、コミュニケーションをとりながら進められる現場監督さんは、こっちも相談ができて仕事もしやすい。

–現場ではコミュニケーションがとても大切なんですね

渡邊 現場監督さんが頻繁にコミュニケーションを取ってくれるとありがたいです。専門性の高いところについては、僕たちに「あそこはこういう風にしたらどうなりますかね?」なんて聞いてくれると、こっちもクロス職人としてプロの提案ができます。全てを決定事項として下されると、こっちにも対応できないものがあったりしますからね。

独立するより職人の経験を増やしたい

–職人としての目標は?

渡邊 個人的にはまだ独立は考えていないです。会社に所属すると、大きい現場に行けたり、色々な種類のクロスが扱えたりしますから勉強になりますしね。一人だとどうしても最初は小さい仕事しかできませんから。

なので、会社の目標になりますけど、自分たちは作業をせずに現場監督として指示していく立場になりたいと思っています。そのためには、もっと人を増やして会社を大きくしていかなくてはいけないですね。

5年では自分も会社もあまり変わっていないと思います。弊社が法人化する前は、小さい工事現場の仕事だけでしたが、5年前に会社になってからは、大きい現場の仕事が増えて劇的に変わりました。なので、まだこの後のイメージができませんけど、どう変化するかは楽しみです。

[企業情報]

社名/株式会社ギルド

https://sustina.me/company/662906

本社所在地/神奈川県横浜市神奈川区片倉2-3-3-1-C

自社請け可能工種/墨出し(材工) | 内装一式工事(材工) | クロス・表具工事(材工) | 内装床仕上工事(材工)

対応可能エリア/全国

 

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