「ITリテラシーは必須」協力業者4300社の看板施工会社が職人に求める条件

再生可能エネルギー関連工事にも乗り出した有力の看板工事業者

看板施工におけるプラットフォームを確立し、全国的に事業を展開しているGCストーリー株式会社。看板工事の協力業者数は4300社と圧倒的な数字を誇っている。

同社が近年、力を入れているソーラーカーポート設置工事などを主とした再可能エネルギー関連の施工事業がある。こちらは比較的新しい分野の工事になるため、協力業者探しには苦労することも多いらしい。

そんな再生可能エネルギー関連施工を責任者として任されている藤田浩光さんに、どうやって協力業者を探しているのかや、職人企業に求めるITリテラシーなどについて話を聞いた。

建設業を通じて「成長と貢献」を実現したい

GCストーリー株式会社の太陽光発電事業責任者・藤田浩光さん

–藤田さんがGCストーリーに入社された経緯は?

藤田浩光(以下、藤田) 自分は2009年に新入社員で入りました。就職活動をする中で、人生について色々と考えていた時に、生きていく上で私にとっては「自分の成長」が大事という答えに行きつき、それを感じられる場所としてベンチャー企業を受けていました。

一方で社会人になるにあたり、両親や地元に恩返しや貢献をしなければいけないという感謝の念も生まれてきました。

その2つの思いが相反するように思えた時期もあったのですが、弊社代表(西坂 勇人さん)に話したところ「自分が成長した分だけ人のためになれるんだから、うまく両立させられるんじゃないかな」と言われ、入社を決意しました。

–成長の場所として選んだのが建設業界だった理由は?

藤田 入社前に看板事業が建設業だという意識はまるでなかったです(笑)。働き出して気付きました。ただ、元々物作りが好きだったので、建設業界と分かった時も、自分は物作りに関われてラッキーだなと思った程度です。

看板工事の協力業者は4,300社を誇る

–GCストーリーの施工事業について聞かせてください

藤田 さまざまなチェーン店舗向けの「看板関連施工」と、「再生可能エネルギー関連施工」の2つを主に扱っています。現在、看板施工事業は4,300社の協力会社さんがいて、全国の店舗で、各地の協力会社さんにお願いして設置工事を行なっています。

–看板事業はどのように成長し、加盟店を増やしていった?

藤田 元々、弊社の創業者が仙台で看板の商材を看板屋さんに卸す商社で働いていたんです。その時の営業先が看板屋さんだったので、仙台の看板屋さんはある程度知っていました。

その後、2000年に独立して、「看板ナビ(※現: miruita)」を立ち上げたんです。看板屋さんは直接エンドユーザーと繋がれるため、あまり情報の流通がありませんでした。そのため、匿名でやりとりができる看板ナビはニーズがあり、自然に協力業者は増えていきましたね。

–現場の管理はどうやっている?

藤田 全国を飛び回って、自社で全て対応しています。看板は工期が短いので立会いをしないことも少なくありません。どちらかというと、看板制作を社内で対応して、現場は協力会社さんに任せることが多いです。

新規事業として始めた太陽光発電工事

協力業者探しの苦労を語るGCストーリー株式会社の太陽光発電事業責任者・藤田浩光さん

–なぜ太陽光発電事業を始めようと思ったのですか?

藤田 今、弊社は15期目になるのですが、10期目に入った頃、太陽光発電の市場が伸びていたんです。そこで、太陽光発電を始めようとなりました。弊社の太陽光発電は、今2つの事業から成り立っていまして、1つ目はソーラーカーポート(本来雨や風避けの役割であったカーポートの屋根を太陽光発電パネルにしたもの)の設置工事、2つ目は大型の発電所の草刈りです。

ソーラーカーポートは柱があり、基礎があり、電気が必要というところが看板工事に似ていたので、営業がしやすかったんです。草刈りは、全国規模でやっている会社がいなかったのでたまたまマッチしましたね。

産業用太陽光発電のFIT(固定価格買取制度)は今年で終了しますが、今までと同様に広げていきたいなと思っています。

–太陽光の責任者としての今後のビジョンを教えてください

藤田 ここ一年くらいで直接web経由でソーラーカーポートを販売する事業を始めたんです。それが芽をだしてきているので、3~5年くらいかけて徐々に伸ばしていきたいです。ソーラーカーポートも一般的に普及されている状態が理想ですので、少しずつでも広げていきたいと思っています。

〜太陽光発電のFIT(固定価格買取制度)とは〜

2009年11月に始まった「太陽光発電でつくった電気のうち、余った分を10年間同じ金額で買い取る」制度。その制度が2019年11月に満了となる人が56万件いて、「2019年問題」と呼ばれている。しかし、再生可能エネルギーの推進を国がバックアップしていくことには変わりなく、今後も太陽光発電の設置が増えることが期待されている。

適任の職人が少ないソーラーカーポート施工

–ソーラーカーポートの設置は看板屋さんが対応できるもの?

藤田 対応できると思って始めてみたのですが、作業をしてみてわかったことが、看板屋さんとは少し畑違いだったようで思ったよりも難しかったんです。特に土木的な作業の部分が難しかったですね。

だからと言って、外構屋さんが設置できるかと言うと電気が苦手ですし、太陽光屋さんは電気ができるけど建て方ができなかったりと、中々うまくいきませんでした。今は、対応策として、太陽光屋さんに外構を教えたりして対外価値を生み出しています。

–では、再生エネルギー分野では協力業者が不足している?

藤田 そうですね。外構屋さんとお客様対応もできる太陽光発電が扱える電気屋さんは必要です。

–「お客様対応もできる」にこだわる理由は?

藤田 住宅地の施工が多いので、まれにクレームを受けたりすることがあるからです。

ソーラーカーポートは、コンクリートに穴を空けて柱を建てます。機械で穴を空けますので、注意していても幾ばくかの粉塵が出るんです。その粉塵が洗濯物についてしまったというクレームや、単純に音がうるさいという声もあります。

その辺りの反応に柔軟に対応してくれる協力会社さんだと助かります。

協力業者探しの難しさと建設業のITリテラシー

会社の将来を語るGCストーリー株式会社の太陽光発電事業責任者・藤田浩光さん

–建設マッチングサービスで協力業者を探すこともあるそうで?

藤田 1年間で2社繋がりました。2社って少なく感じるかもしれませんが、2社を見つけるのも結構大変なんですよ。

–相手がどういう会社かわからないという不安は?

藤田 弊社の場合、初めて取引をする会社にはこちらから足を運ぶようにしています。相手の会社に行くと、普段働いている環境を知ることができますので、判断が付きやすいです。

–何か付き合いをする上での判断基準は?

藤田 デジタルに慣れていない方は最初から「ごめんなさい」です。マッチングサービスに登録しているような方には、ある程度のリテラシーを備えておいてほしいと思っています。

連絡を取るのにも、メール、SNS、LINEなど、用途に合わせて使い分けてほしいですね。ただ、太陽光発電は近年できたものですので、割と若い職人さんが多く、その辺は今のところ苦労していないです。

–建設業界はIT化ついてははどう思われますか?

藤田 職種にもよりますが、若い人は柔軟に対応していると思います。自分の理解ですと、公共工事寄りの人は慣れていないイメージがあります。

[企業情報]

社名/GCストーリー株式会社

https://sustina.me/company/658558

本社所在地/東京都江東区富岡2-11-6 長谷萬ビル4F

自社請け可能職種/外構工事(材工) | 左官工事(材工) | サイン・ディスプレイ工事 | 電気工事(材工) | エクステリア(材工)

対応可能エリア/茨城県 | 栃木県 | 群馬県 | 埼玉県 | 千葉県 | 東京都 | 神奈川県 | 滋賀県 | 京都府 | 大阪府 | 兵庫県 | 奈良県 | 和歌山県